2007年より気になった電気自動車関連のニュースを、コメントとともに書きとめています。記事によっては、時間がたつとリンク切れする場合があります。

消費電力2割減の電気自動車 (2019/10/23)

今、開催されている東京モーターショー2019での注目点は、今さらながらの日本メーカーの電気自動車シフトですが、自動車メーカーとは違った面で注目したのは、消費電力を20%以上削減できるというインバーターです。

バッテリーの直流を交流に変換するには「インバーター」という機械を通さなければなりませんが、上記は半導体に窒化ガリウムを使うことにより、そこにかかる消費電力を大幅に削減できたという記事です。(加筆:とらえかたによっては「大幅」にはならないという見方もあるようです)

消費電力を減らすことができると、航続距離が伸び、暖房に使うことができる電気の割合が増えることになります。また、同じ航続距離なら電池の量を減らすことができますから、車両価格を低くすることも可能となるでしょう。新しい電気自動車へつい目が行きがちですが、電気自動車にとってこれはノーベル賞ものの技術といってもよいかもしれません。(開発した天野教授は2014年のノーベル賞受賞者)
 

「第46回東京モーターショー2019」にて小型EV車両「Microlino(マイクロリノー)」出展 2019.10.22

10月24日(木)から11月4日(月)まで東京ビッグサイト等で開催される「東京モーターショー2019」で 「マイクロリノー」が参考出展されると報じていました。ちなみに、基本価格は1万2000ユーロ(約144万円)からだそうです。

超小型の車両規格が決まっていない中、トヨタが2020年冬頃に『超小型電気自動車』を発売するとしていますから、日本での2021年の販売予定は実現しそうです。

マイクロリノー(Microlino)は、超小型の電気自動車で、前の部分が開くというユニークな形をしています。また、家庭用プラグを使って4時間で充電できるとありますから、3kWh×4時間で12kWh弱のバッテリーを搭載しているようです。
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(画像:Micro Mobility(マイクロモビリティ)社のHPより引用)



それにしても、日本販売総代理店のマイクロスクーター・ジャパンが用意した原稿にあったのか、 Micro Mobility社の元原稿にあったのか、記事に「都市用モビリティ」を実現とありますが、このような表現は何とかならないのでしょうか。

HPにはスイスの坂道を軽快に走っている様子が映し出されていますから、電気自動車特有の力強さを持ち合わせているのでしょうし、HPによると性能は一充電走行距離125km(オプションで200km)、最高速度90km/hとあります。これは超小型でありながらも私の乗る三菱アイミーブとそん色のない性能ですし、これであれば急速充電機能がなくても日本全国どこでも心配なく走ることができるでしょう。ちなみにトヨタが発売を予定する超小型EVは、一充電走行距離約100km、最高速度60km/hです。

田舎ほどガソリン・スタンドの数は減ってきていますから、電気自動車を生かす場はますます拡がってゆくはずです。

ホンダeの「都市型コミューター」といい、「電気自動車」= 「都市用モビリティ」という思い込みや表現はいい加減にやめませんか?
会社自らが、売り込み先に制約を作ってしまっているかのように聞こえます。

EV充電器と太陽光、小売店に無料で設置 伊藤忠系 (2019/10/21)

伊藤忠商事やJパワーなどの出資する企業が、 小売店舗に太陽光パネルと普通充電器を無料で設置する、充電インフラ事業に動き出すそうです。
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記事によるとイオンモールには、153カ所中146カ所にも充電器を設置しているそうですが、そういった充電器がない施設にできることはたいへんありがたいことですし、あったとしても4〜6カ所程度で、埋まっていることが多い店舗で増えることはうれしいことですが、それが将来にわたって維持できるのか、素人ながら心配してしまいます。(一部修正)

記事には、 太陽光発電由来の電気を使うため、通常より約2割安くできると書いていますが、もともと普通充電は、三菱の月額会費500円のベーシックプランで、1.4円 / 分 (1時間84円)という価格レベルの話ですから、2割安だと1.12円 / 分(1時間67.2円)と買物や食事をして3時間いたとしても約200円、24時間切れ目なく電気自動車が入れ替わり使い続けたとしても1日に約1600円のお金しか産まないシステムです。これがこの額で維持できるのか心配します。もちろん、プロが採算を度外視するわけはないので、充電器にデジタル・サイネージで広告を流すなどの別の収益を見込んでいるのかもしれません。

また、同じ店舗内でもこの太陽光発電由来の電気を利用とありますから、店舗へ直に売電することで利益を見込んでいるのでしょう。(一部修正)

この記事を見たときに、最初は急速充電器でのインフラ事業かと思いましたが、 先に書いたような低い収益を考えれば、普通充電器しかないでしょう。

記事によると全国の数十カ所の店舗で始めるそうですが、自宅に太陽光発電由来の充電器をつけた経験からいうと、200V15Aの普通充電器では、太陽光パネルは最低でも3000Wの1.5倍の4500W必要です。これは最低量ではありますが、この程度ならコンビニの屋根にも設置はできそうです。今なら100Wパネルが1万円ほどですから45万円で可能でしょうし、大きなスーパーであれば、これの何倍も設置することができそうです。 

しかし、電気の安定供給と朝夕の太陽が上がりきっていない時間帯にも充電できるようにするためには、少なくてもバッテリー容量10kWhぐらいは内蔵していないと対応できないでしょう。これをリーフのリユースバッテリーなどでできれば安くなるでしょうが、市販品を使うとなると200万円を越えてしまうかもしれません。

1台10万円以上するという普通充電器の設置費用もふくめて、これらの設置費用が回収できるのか、維持できるのか会社のインフラ事業ながら心配してしまいます。

日本充電サービスはe-Mobility Powerへ(2019/08/29)

長野県、茨城県で実際に利用実績のある急速充電スタンド一覧 (2019/10/18)

紹介が遅くなりましたが、長野県、茨城県で使うことができる可能性が高い急速充電スタンドの一覧を18日に公開していました。

電気系統は浸水するとほぼ使えなくなりますが、一覧を見るとたくさんのスタンドが動いているようです。


今さらですが、9月23日から放送されていたという日産リーフのTVCMを見ました。

-電気をつくる、ためる、つかう 日産リーフでできる新しい暮らし-

動く蓄電池(電気自動車で災害対策 4)(2019/10/12)や ペイペイと電気自動車(2019/10/15)で、電気自動車の「安心感」を打ち出して販売に結びつけようとしていることを紹介しましたが、このCMで「リーフのサイトへのアクセス数は、CM放映前と比べ約200倍に」増えたそうですから、台風による災害が続く中では注目度も大きいようです。

ただし、「日産リーフe+」は価格が約473万円しますし、電気自動車と家とをつなぐ(V2H)システムも安くても本体だけで約40万円しますから、「安心感」を得るためには、それなりの投資が必要です。

停電時にも今の生活と同じことをしようとするとお金がかかってたいへんですが、節電に努め、必要最低限の電気でまかなおうとすれば、それほどかかるわけでもありません。三菱の中古車を手に入れ、給電器となるMiEV power BOX(約16万円)を買い足せば、停電でも1500Wの電気を得ることができます。

(V2H)Vehicle to Home は敷居が高いですが、1500Wさえ得られれば、V2R(Room)は比較的簡単です。電気製品の消費電力にもよりますが、冷蔵庫や照明、パソコンなど必要最低限のものをひと部屋で使うことができます。

アナログ的「V2R」(2019 /07/17)

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