2007年より気になった電気自動車関連のニュースを、コメントとともに書きとめています。記事によっては、時間がたつとリンク切れする場合があります。

「超小型EV」でEVビジネスを変えるトヨタの奇策 (2019/10/30)

トヨタが2020年冬に画像のような「超小型」電気自動車を発売しようとしていることについて、 池田直渡氏は、記事の中で「航続距離がいらないお客さん」にバッテリーを小さくして値段を下げる「実に恐るべき戦略」と書いていました。
スクリーンショット 2019-06-08 18.59.57
一日当たり100キロも走らず、軽自動車を使っているであろう「電力会社。役所の公用車を筆頭に、公的要素のある事業の全て、インフラ企業や郵政や、保険・金融関連など」が電気自動車に切り替えたくても「軽自動車を350万円のリーフにはできない。三菱のi-MiEVだって300万円。これでは現状の軽自動車と置き換えられない」との論理で、冒頭の結論にいたっています。(この文脈からは、i-MiEVも軽自動車のように誤解してしまいますが、軽自動車規格のi-MiEVは2018年3月に製造が中止され、上記の300万円i-MiEVは普通車規格です)

ならば、電気自動車が「超小型」とまでは行かなくても「軽自動車」で200万円ならいかがでしょう。ガソリン代やエンジン・オイル代はいらないことから維持費は格段に安くなり、事業運営に必要なエネルギーを100%、再生可能エネルギーで賄うことを目標とする「RE100」 のような国際的な活動にも参加しやすくなり、企業イメージを高めることに役立つことでしょう。もちろん一回の充電で100キロ走ることが条件です。

i-MiEV Mグレードが来た1(2011/08/20) 

「軽自動車」であれば、「荷物」をほとんど積むことができない「超小型」とは違い、ある程度の「荷物」は運ぶことができます。また、給油の速さではエンジンが有利とも書いていますが、上記のような企業が営業回りに電気自動車を使うとすれば、昼休みに営業所などで充電すればすむことで、給油するためにガソリンスタンドへ行かなくても良くなる分、時間の節約になります。もちろん、電池の容量が少なければ200Vで充電しても結構な量が入ります。(一般的な200V15Aで1時間換算で3kWh)

100キロ走り200万円の軽電気自動車など存在しないと思われるかもしれませんが、過去にはありました。このことを、筆者は知っておられたのか、ご存じなかったのか。2011年7月に発売された三菱 i-MiEV 10.5kWh(Mグレード)は、車両本体価格が266万3000円でした。その当時、この車への補助金は74万円でしたから、192万3000円で買うことができたのです。

今、発売されている300万3000円のi-MiEVは、それよりも多い16kWhの容量ですし普通車規格です。また、補助金はじょじょに引き下げられており、このi-MiEVには現在16万4000円しか出ませんから高く感じるのは仕方ありません。しかし、筆者が書くように「航続距離がいらないお客さん」にバッテリーを小さくして値段を下げた電気自動車は実際にあったのです。

「実に恐るべき戦略」をすでに三菱は、8年も前に実践していたのですが、総数1万台ほどで販売を終了してしまいました。登場する時代が早すぎたのかもしれません。

2016年12月に「EV事業企画室」を立ち上げたトヨタにとって今回の「超小型」電気自動車は「奇策」でもなんでもなくて、時代を見ながら、環境規制の動きをながめながら「EVシフト」とみるや、錬ってきた対策を打ち出したにすぎないでしょう。後出しと言われようとも「業績」というジャンケンには勝てば良いのですから。

NTT、グループで災害対策 EV導入前倒し(2019/11/05)

NTTは、災害対策を強化する方針を正式表明した中で、電気自動車を活用した基地局の停電対策を進めると報じていました。

NTTドコモ、NTT東日本、西日本、NTTコミュニケーションズの主要4社で約400台の移動電源車を保有しているそうですが、災害が広域化している今後は移動電源車を各社で融通するだけでなく、現時点で保有している約100台の電気自動車を基地局の停電対策にも活用するそうです。

しかし、それだけでは足りないために、「2030年までに保有する全社用車に相当する約8千台」を電気自動車に転換する方針とのことです。

基本的に社有車の更新に合わせて電気自動車に置き換えていくのでしょうが、発電機を常備するよりも動く発電機である電気自動車の方がメンテナンスにすぐれ、普段からの営業にも活用できることから、選ばれたのでしょう。また、今秋の台風時に電気自動車が活躍したことも影響しているかもしれません。

動く蓄電池(電気自動車で災害対策 4)(2019/10/12)

電気自動車で災害対策 3(2019/09/22)
スクリーンショット 2019-11-07 22.09.46
(画像:NTTドコモのHPより引用)

11月7日付けで三菱から「MINICAB-MiEV、i-MiEVのブレーキについて」というリコール情報が出ていました。(情報をいただきました。ありがとうございます)

不具合内容は発表によると以下の通りです。
ブレーキ倍力装置に負圧を発生させるブレーキ負圧電動ポンプにおいて、防水構造が不適切なため、 使用過程においてポンプ内部に水分が浸入することがあります。 そのため、電動ポンプの内部が腐食し、ポンプの性能が低下して、最悪の場合、ブレーキ警告灯が点灯するとともに警告音が鳴り、 ブレーキペダルの操作力が増大し、制動距離が長くなるおそれがあります。
改善策として「全車両、ブレーキ負圧電動ポンプを対策品と交換」とのことです。

ただし、部品の準備に時間がかかるため、使用者に通知のうえ、準備できしだい交換だそうですから、不具合が起こる可能性を頭の隅に置きながら運転し、連絡が来るのを待つしかないでしょう。

ちなみに、対象となる車両かどうかについては、リコール等対象車両検索で確認できます。 

うちの場合、i-MiEVとMINICAB-MiEVトラックの両方が対象車でした。

スクリーンショット 2019-11-07 20.26.23
(画像:三菱自動車工業のHPより引用) 


(加筆)
これよりも前の10月17日付けで三菱から「i-MiEVの方向指示器(サイドターンランプ)について」というリコール情報が出ていました。対象は小型車登録のi-MiEVで、2019年7月10日 ~ 9月2日に製作された18台です。(情報をいただきました。ありがとうございます)
 
不具合内容は発表によると以下の通りです。
方向指示器(サイドターンランプ(側面))において、レンズ成形型の管理が不適切なため、 正規の協定規則認可番号とは異なる番号がレンズ面に記載されたものがあります。 そのため、保安基準第41条(方向指示器の基準)に適合しないおそれがあります。 

三菱自動車 2019年9月単月 生産・販売・輸出実績(2019/10/29)

2019年9月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報(全国軽自動車協会連合会 - 統計資料)

生産終了になったアイ・ミーブの 軽規格 Xグレード(16.0kWh)は、今年度0台です。

アイ・ミーブ
普通車は、発売以来最高の17台です。

アウトランダーPHEVは昨年同月(1247台)には及びませんでしたが1099台と大幅に増えました。千葉県など関東の台風被害による停電を見ていると、今後は動く「発電機」として見直されるかもしれません。

ミニキャブ・ミーブは、増える傾向にあります。

日本郵便がEV 1200台導入(2019/03/27)
1
2009年11月から2019年9月までの各車種国内販売総数(メーカー発表値を含む)

アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

国内販売総数

10814

7140

51896

118

↓2019年度合計

0

191

2799

48

03月
0 0 0 0
02月
0  0 0 0
01月
0  0 0 0
12月
0  0 0 0
11月
0 0 0 0
10月
0  0 0 0
09月
0  64 1099 17
08月
0 43 258 4
07月
0 59 423 16
06月
0 14 439 8
05月
0 4 355 3
04月
0 7 225 0


アイM軽

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

アイM普通

↓2018年度合計

43

296

6780

70

03月
5 4169610
02月
2 484585
01月
2 1644913
12月
0 76839
11月
0 339130
10月
3 1955710
09月
3 2112474
08月
5 216787
07月
2 303303
06月
11314055
05月
881974
04月
2211670
(2018/03 アイ・ミーブ 軽自動車規格の製造中止)
(ミニキャブミーブ・トラック2018年3月で掲載中止。2016/03製造中止。
 2012年の発売以来国内販売総数1018台

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2017年度合計

167

285

4951

3

03月
1531665-
02月
1226
576
-
01月2430585-
12月
1415343-
11月
2018235-
10月
1416237-
09月
1317568-
08月
1216293-
07月
10302801
06月
1332487-
05月
13354001
04月
7192821

 

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2016年度合計

145

205

3625

43

03月
14378464
02月
30
66
459
2
01月31111904
12月
216244-
11月
753114
10月
11
2
486
8
09月
2
4
(未発表)1
08月
7
3
151
3
07月
10
11
261
2
06月
1521
253
9
05月
10
20
174
3
04月
6
9
250
3
アイ・M
ミニキャブ・M
アウトランダーPHEV
M-トラックは2016/03をもって製造中止
↓2015年度合計

489

423

11840

126

03月
10
8
955
6
02月
39
71
1317
20
01月
31
23
801
6
12月
35
21
518
11
11月
23
27
814
8
10月
21
26
1145
4
09月
73
57
1896
15
08月
68
44
1313
9
07月
73
32
2383
9
06月
59
51
221
19
05月
38
45
289
14
04月
19
18
188
5

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2014年度合計

824

781

8629

181

03月
60
44
796
22
02月
82
52
603
25
01月
84
84
830
20
12月
70
57
608
22
11月
92
76
558
22
10月
102
93
538
18
09月
97
110
1450
6
08月
51
87
457
10
07月
102
124
700
4
06月
41
17
1300
14
05月
25
12
563
10
04月
18
25
226
8

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2013年度合計

1099

1006

8968

181

03月
130
124
736
30
02月
238
98
1630
16
01月
55
42
1298
17
12月
82
59
1488
9
11月
66
92
1705
9
10月
75
93
560
15
09月
95
137
772
21
08月
54
71
776
9
07月
68
93
-
14
06月
70
79
-
9
05月
62
71
-
7
04月
100
71
3
25

アイ・M

ミニキャブ・M

アウトランダーPHEV

M-トラック

↓2012年度合計

2205

2026

4304

436

03月
358
344
1719
269
02月
377
317
2079
167
01月
79
58
506
48
12月
137
121
11月
189
133
10月
141
128
09月
212
197
08月
86
107
07月
157
200
06月
288
256
05月
142
134
04月
39
31

アイ・M

ミニキャブ・M

↓2011年度合計

2552

1927

三菱発表 2012/03
国内外 累計:26000

03月
117
123
02月
446
590
 
 
01月
341
467
 
 
12月
359
747
 
 
11月
326
MINICAB-MiEV
12月販売 
 
 
10月
244
 
 
 
09月
340
 
 
 
08月
207
 
 
 
07月
61
Mグレード販売
 
06月
40
 
 
05月
34
 
 
04月
37
 
 

アイ・M

 

 

↓2010年度合計

2542

 
 
03月
102
震災
 
 
02月
321
 
 
 
01月
219
 
 
 
12月
164
 
 
 
11月
172
 
 
 
10月
179
 
 
 
09月
277
 
 
 
08月
221
 
 
 
07月
383
 
 
 
06月
390
 
 
 
05月
53
 
 
 
04月
61
個人販売
 
 

アイ・ミーブ

 
 
 

↓2009年度合計

748
 
 
 
03月
101
02月
151
01月
188
12月
145
11月
163
(これより以前のデータはなし。「i-MiEV(アイミーブ)」は2009年7月23日から法人販売)

どうなる?将来の車 ~モーターショーで見た、乗った、考えた(2019/10/29)

NHKが電気自動車を紹介していました。その中で電気自動車普及にあたっての課題に販売価格をあげていました。消費者意識調査を元に補助金適用後の希望価格も取り上げていましたが、個人的には、航続距離200kmで200万円が電気自動車の売れ出す適正な価格ではないかと思っています。
スクリーンショット 2019-03-09 17.19.31
(画像:HONDA e)

そんなことを思っていたらEVオーナーズクラブのブログにガソリン車並みの価格で実用EV出現?(2019/10/29)と出ていました。安全装備もフル装備のような「リーフG 40kWhタイプの中古車」が航続距離300kmで「200万から250万がゴロゴロ」だそうです。お探しの車があれば、お買い得かもしれません。

また、固定価格買取制度(FIT)終了者の蓄電池としてもこの価格なら最適でしょう。固定蓄電池は割高で、上のリーフの4分の1しかない9.8kWhのものが285万円という物があります。リーフを「動く蓄電池」として考えれば安い買い物と言えるのではないでしょうか。

最後に大事なことに触れておきます。報告には、「国内では日産自動車が2010年にEVの販売を開始した」とありました。そこに「最初」の文字はありませんから、あながち間違いではありませんが、正確には「国内では三菱自動車工業が2009年に法人に向けてEVの販売を開始した」と書くべきです。個人販売に限るなら「国内では三菱自動車工業が2010年4月にEVの販売を開始し、12月に日産自動車がそれに続いた」とするべきでしょう。情報は正確なものにしてほしいものです。

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